推しを想って泣く

嵐と2.5次元舞台を追いかけつつ貯金したい独身30代女

読み専だった私が初めて同人誌即売会にサークル参加した話

舞台とも推しとも何も関係ない話。
腐ってから20年近く読み専(ROM専)だった私が、先月初めてサークル参加し同人誌を頒布した。売り子をやったことはあれどサークル主としてのイベント参加は初めてで分からないことだらけだったので、経緯と感想などを綴ってみたいと思う。これからイベントに参加する方の参考になれば幸いです。

私は同人誌が大好きだ。イベントに命を懸けていると言っても過言ではない。お釣りが出ないように支払うため、日頃から小銭貯金をしている。サークルチェックは欠かさず、買うものを確認してお釣りが出ないよう小銭を用意する。前日の夜は買い物ルートを繰り返しシミュレーションする。これを人に言うと結構な確率で驚かれる。というか引かれる。そんな真剣な人なかなかいない…と。
私の勤めている会社は特殊で、イベントにサークル参加している人が多い。漫画だったりグッズだったりコスプレ写真集だったり頒布物は様々なのだが、読み専の私に皆口を揃えて『そんなに同人誌が好きなら書けばいいのに』と言う。まず私は全く絵が描けない。中学生くらいまでは落書きや模写をして遊んでいたが、継続する情熱と上達のために練習する根性がなく、絵を書くのをやめた。絵が描けないことを伝えると『絵が描けないなら小説を書けばいいじゃない』とマリーアントワネットみたいなことを言う。だけど小説って言うのは絵が描けないから書くものじゃないと思うのだ。漫画だって小説だって、情熱がある人、書きたい人が描くものだ。絵が描けないから小説っていうのは作家さんたちに失礼だし、私は書きたいんじゃなくて買いたいんだ。そう思っていた。

きっかけはある作品にドはまりしたことだった。それまでは創作意欲なんてまるで湧いてこなかったのに、ある日急にネタが思いついた。そこで小説を書いてみよう!と思い立ち筆を取ってみたが、思い返せば大学の入試試験以来、長文を書いたことがない。まず、導入部分から躓いた。一人称ひとつ取っても、俺、オレ、おれ、と表現は様々だ。小説って奥深い。
うんうん唸りながら2,000字程度の小話を書き上げ、作品投稿SNSにアップしてみた。すると驚くことにいくつか反応があった!いいね(のような機能)がいくつか押されていた!私が書いたものを読んでくれている人がいるんだ…と泣くほど嬉しかったのを覚えている。

それから四か月程で2,000~8,000字程度の話を何本か書き、一本につき50~130程度のいいねを貰えるようになると、ぼんやりと同人誌を出してみたいな~と思うようになった。同僚にも作品を書いてみたことは伝えていたので、折角ならイベントに参加してみたら?と提案された。
しかし問題が一つ。私は何より同人誌を買うことが好きなので、一人で参加するとなると買い物に行けない。イベントでは会場後の一時間が勝負だから、人波が引けてから買い物に行くのでは遅い。しかし私にはオタクの友達がいないため、売り子を頼める人がいない…。
困った私に後輩が手を差し伸べてくれた!なんと売り子を買って出てくれたのだ!しかもお品書きや値札まで用意してくれるという…。ありがたくお願いすることにし、とにかく頒布物がないと話にならないので本を書くことに専念した。

一冊の本にするには何万字も書かなくてはならない。5,000字でもヒイヒイ言いながら書いているのに…と物量を考えると眩暈がしたが、とにかく少しずつ書き続けた。そして書きながら気付いた。『あ、わたし夏休みの宿題を始業式から始めるタイプだった』と…。大人になって宿題から解放されたはずなのに、同じ苦しみを味わっている!しかも今は社会人。仕事から帰って少しずつ書いたり、土日の夜にまとめて書いたり…。世の中の同人作家さんはこんな苦労をしながら作品を仕上げていたのか…と改めて尊敬した。
本文が終わりに近付いてくると、次は表紙に悩んだ。絵は描けないし頼める人もいない。幸いにも仕事でAdobeソフトを扱っており、自宅のおんぼろMacに古いPhotoshopIllustratorが入っていたのでフリー画像とフリーフォントを駆使し、自力でデザインした。正直、仕事より仕上がりの色味を気にした…笑

書いている間はとてつもなく孤独で不安だった。名前も知られていない私の作品を、一体誰が読んでくれるんだろう?と自問しながら書き続けた。ましてや小説だ。漫画と違ってサークルカットを見て、とかフラっと立ち寄って買ってくれる可能性はかなり低いので、コピー本にして10部くらい作る予定だった。
だから部数を決める際にとても困った。『初めて 同人誌 数』などのワードで検索してみたものの、状況は人それぞれで全く参考にならない。そこで私は禁じ手に出た!SNSにサンプルをアップし部数アンケートを行うことにした。すると何と予想以上の反応があった!10部ところじゃない。マジで?ほんとに買ってくれるの?と半信半疑だったが、過去作品にいいねしてくださる方がいたので少しだけ安心した。

今度は製本に困った。いいねの数を信じるならば、コピー本を作るには多すぎる。書いているうちに予定より長い話になったこともあり、印刷所にお世話になることにした。過去に買った同人誌の奥付を参考にしながら、少数から刷れて価格が安めの印刷所を探した結果、ポプルスさんにお願いすることにした。決め手となったのはPP加工が基本セットに入っていることだった。憧れのマットPP仕様にした♡
HPはこちら↓
www.inv.co.jp

当日頒布したものは以下2種。
■オンデマンド本(40P) 50部+α
■コピー本(12P) 15部

オンデマンドの方は、部数アンケートの数字の75%程刷った。当日来られなかったり、いいねを押したけれど買わない人もいると見越した数だったが、これがぴったりだった!人がまばらになった13時頃完売した。コピー本の方はセブンの製本プリントを利用したのだけど、用意した部数が明らかに足りなかった!サンプルを上げたのがギリギリだったので反応があまりなかったのと、もう一冊と違うジャンルだったので弱気になってあまり作らなったのだけど、ほとんどの方が両方買って下さったらしい!開始20分程でなくなってしまった…。
当日は後輩に売り子を任せて買い物に出てしまったのだけど、遠くから売れていく様子を眺めて『ほんとに売れてる…』と嬉しいようなむず痒いような不思議な気持ちになった。

イベント後の感想を少し。
まずSNSをやっていてよかったということ。お陰で殆どの方が中身を見ずに買って行かれたそうだ。SNSを見てピンポイントで来て下さったんだと思う。初参加の小説サークルが本を手に取ってもらうのはかなり難しいから、イベントまでに自分の存在を知ってもらうことが重要だ。
次にもっと早く周りに相談すればよかったということ。何だか恥ずかしくて周りには秘密にしておりイベント後に打ち明けたのだが、印刷所のことなどは慣れている人に聞いた方が早かった。
最後にこれは反省ではなく気づいたことだが、私は感想がなくても平気なタイプだということ。丁寧な感想メールを頂いたのだが、嬉しくもありとても恥ずかしかった!私なんかが考えた話をこんなにも深く読み取ってくれて、なんだか申し訳ないという気持ちが強い。反応がなくても、感想がなくても、私は書き続けられるのだと思う。これは感想がモチベーションというタイプより得だと思う。

ギリギリでコピー本を作ることにしたので前日フラフラになったり、イベント前日になのに2ページしか書けていないという悪夢を見て飛び起きたり、データに不備があったらどうしよう…と妄想したり、当日まで不安がいっぱいだったけどとにかく楽しかった!当日、搬入された自分の本を見て泣きそうになった。実は奥付の日付けを間違っていたり、メールアドレスがハイパーリンクのままになっていたりと、失敗もあったのだけど…。失敗に気づいた瞬間は落ち込んだけど、それより創作の楽しさと達成感が上回った。ほんの7カ月前まで読み専だった自分がここまで情熱を燃やせる作品に出合えたこと、30代でも新しいことに挑戦できたことが何よりも嬉しい!

ここまで経験してもまだ同人作家の自覚はなく、気持ちは読み専のままだ。うわー同人作家みたい!って作家プレイを楽しんでいる感じ。
マイペースに活動していこうと思う。次は10月のイベントに出るか検討中。